人間力とは、人が生きていくときの基軸となるもの。生きる力と考えます。人間としての魅力的な総合力です。
京セラおよびＫＤＤＩの創業者で、日本航空名誉会長の稲盛和夫さんは、「生き方」という本の中で「人生の方程式」という言葉で「人生・仕事の結果＝考え方×熱意×能力」とおっしゃっております。私は、この「人生の方程式」という言葉を、人間力を構成する3つの要素ととらえております。
アメリカにおいては、「人間力」に相当する言葉はなんだろうと考えると、あまり見当たりませんが、「Human Attractive」という言葉が近いのではないかと聞いたことがあります。
組織・企業において人材の育成を考える時に常に議論の中心に「人間力」をおいていただきたいと考えます。研修を考える時には、人間力を育てる要素をどのように研修に組み込むか考える必要があります。またそこが非常に重要なポイントになります。
鳥取大学では、教育研究理念の中に「人間力を根底においた教育」を謳っております。
そして「人間力」を、「知力」、「実践力」、「気力」、「体力」及び「コミュニケーション力」の５つの構成要素から成り立つ総合的かつ人格的能力として定義しております。（鳥取大学ホームページ：http://www.tottori-u.ac.jp/dd.aspx?menuid=2382）
人間力という切り口で、人材の育成を一緒に考えていきませんか。